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冬から春にかけての自律神経系

節分を迎え、春の訪れまであと少し、明日は立春です。さぁ、もうひと頑張りと行きたいところですね。しかし、自律神経系の弱い体質の人、肉体的にも精神的にも疲弊している方たちにとっては非常にきつい今日この頃です。例年になく、寒波の訪れと身体の不調が顕著に共鳴している方を対応させていただいております。実に胸が苦しい日々です。

日本には、四季があるから素晴らしい。その素晴らしさは、変化の振り幅があるから実感できるそんな背景があります。いつも同じであれば当たり前で意識されることはないのでしょう。冬の厳しい寒さがあるから、春の暖かさが有難い。夏のきつい暑さがあるから、秋の穏やかさが有難い。四季がある日本の風土の中で生きている私たちだから、顕著に身体の中に四季のバイオリズムがあります。

身体の中を巡るエネルギーの流れには5つの属性がります。春、夏、秋、冬、そして土用(1年間に4サイクル)の五種類。神経系と関係するエネルギーの流れは冬に属しています。本来であれば冬から春にかけて活発になり、夏から秋にかけておとなしくなるバイオリズムを持っています。では、今の季節は、神経系が強くなるから自律神経の病気も吹っ飛ばせるじゃないかって思いたくなります。しかし、そうではないのです。エネルギーの流れが持つ波長が健全であればこの厳しい季節に対応できるのですが、波長が病的であるとその病的要素が強く表れてしまうのです。ですから、今が一番、神経系が弱い方にとって厳しい時期になってしまうのです。

都合の悪い症状を抑えようとする西洋医学とその方自身の弱い部分の力を発揮させようとする遠絡療法、全く役割が異なる素晴らしい治療です。

命は、自然の一部だという思想があります。四季というバイオリズムの中で一体になって同調し、私たちは生命の躍動を続けています。そんな躍動を、本来あるべき姿で躍進いただけるように今日も遠絡療法を通して患者様と大切な関わりを頂いております。

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