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健康と病気と未病と

こんにちは、アピス東雲です。

今年は、月に1度コラムをアップさせていただきます。

お付き合い頂ければ幸いです。

今年も皆様の健康に貢献できるよう頑張ります!

さて、皆様は“未病”という言葉を意識される事はあるでしょうか?

私には、資格を持ってから向き合った言葉になります。

「まだ病でない・・・。」

この意味深な言葉、実感できますか?

生命保険に入っておいた方がいいかな?

なんて、

不安の為の備えをしたくなるような実態のない印象が

私の第一印象でした。

東洋医学的な用語で、検査上は異常がないが症状がないという状態を指すそうです。

同じ環境、同じ条件、同じ親から生まれた兄弟・姉妹であっても

二つとして同じ健康状態である事はありません。

なぜなら人それぞれ体質が違うからです。

では、体質とはなんでしょうか?

体質という言葉自体は馴染みがあるかと思います。

しかし、その実態を意識されている事は少ないのではないでしょうか?

体質を決定している要因の一つは、中枢神経系の機能です。

脳・脊髄といった中枢神経は、たくさんの情報を集め処理します。

そしてさまざまな生命活動につながる指示に変換しています。

中枢神経系の処理能力には、個人差があります。

それぞれに得意な事と苦手な事があります。

この処理能力の差が体質を作っています。

また、回復力や免疫力にもつながります。

世の中にある多くの治療は、

処理しきれない事を代わりに処理しようとするものです。

処理する能力自体を直接引き上げる事を目的とした治療は少ないです。

遠絡療法を用いた治療を通して日々感じる事です。

“未病”とは元々持っている体質の弱い部分の事だと思うのです。

弱い部分が処理しきれない時に、時々症状を出していますからね。

今、目の前に来て下さった患者様が

訴える症状状だけが治療対象ではありません。

その方の経歴から今まで抱えてきた症状すべてが、

その方の体質を教えてくれます。

その方の体質があるから、今訴える症状があるのです。

お悩みの症状は、外からやってきた物ばかりではありません。

身体の内側からこぼれでた症状もあります。

ですから、体質つまり、中枢神経系の機能を整え高めることで

治療しようとすることが非常に大切になります。

自分自身でも、

外からでも上手く整わない症状は、

その方の根本である体質を構成する中枢神経系の機能から

見直した治療計画が有効です。

健康と病気は対立ではなく、同居しています。

だから、ご自身の意志で活動できるように

上手くご自身の体質との付き合い方を

一緒に探すところからが治療の始まりと考えています。

前向きな心で日々を過ごせることこそ健康ですから。

そこに病気の有無は関係ありません。

治療は、健康な生活の為に行うものです。

その為には、

患者様の基礎となる中枢神経系の機能を引き出す事が大切で、

全身治療が必須です。

患部だけではなく、全体を通して

患部を良くする事が遠絡療法の基本姿勢になります。

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